オススメの小説がある。
壮大なスケールで描かれた王となる少女の話
それはアニメにもなった小説で、小野不由美さんが書いた「十二国記」だ。
この作品は構成から何から何まですごいとしか言いようがない。
この作品と出会ったのは私が高校時代の時だったが、その時はこの作品を友達が貸してくれたが、内容が難しく、理解することが出来なかった。
それなのに最近になってその作品を読み始めたのか?それは友人宅に行った時にたまたまレンタル屋さんで見つけたから3巻程借りてきたという事だった。
それを、見せてくれるうちに、「十二国記」と言う世界観に嵌ってしまったのである。
この作品は通常のファンタジーと違うのは、この現代社会とファンタジーの世界との一体感にあると思う。
一体感といっても、この世界のお話を書いているのではなくあくまで想像の世界での話だが、この作品の最初の世界が日本という国であるけれども、違う世界に飛ばされて、そこで感じたのは主人公の姿は変わってしまったが、心のあり方が現代の子供達の考え方に似ており、そして、飛ばされる前の世界でもそうだったように、誰から見てもいい子であるように振る舞う主人公の姿が映し出されていた。
いい子であろうとするほど無理がたたり、誰も信用できなくなるが、そこで半獣の楽俊と出会って主人公は考え方や感じ方が変わってくるようになる。
裏切るのも裏切られたと思うのも自分次第なのだと気付いた時に主人公は成長し、本来なら傍で見守るはずだった囚われの麒麟の脱会に挑むこととなる。
そして、麒麟を助け出し、麒麟から誓いを受ける。
「天命を持って、主上にお迎えする。
御前を離れず、詔命に背かず、忠誠を誓うと契約申し上げる。
」とことばを告げる。
この時の主人公はあらゆる人々と出会い、己の相反する感情と向き合って変わる事が出来た。
これはここまでに至るまでの彼女の心境を上手く描かれており、最後には自分が王だと告げられた時には「できない。
」と言い張っていたが、前に進み、国を支える事を決意し、頭を垂れて足元に角を当てるように言った麒麟の言葉を受け入れ、彼女は「許す。
」と答えた。
この最初の中嶋陽子という主人公のお話は彼女が王になるまでの彼女の葛藤や苦悩、そこで今まで自分を偽ってきたもう一人の自分、そしてそれを受け入れてそれすらも自分だと言える彼女の成長が書かれていてとても興味深い。
この後にも王になってからの彼女の苦悩が続巻に書かれているが、それは最初の話とは違い国を作っていくにはどうしたらいいのかなどが描かれている。
この小説はいろんな事を考えさせられる作品である。
しかし、まず、この世界観を感じてもらいたい。
人は木から生まれるという設定から違っており、この世界には神が存在するという事になっている。
そして、王になったものは不老不死になる。
本当にスケールの大きな作品なので是非読んでもらいたいと思う。